2日目 佐渡を歩く

歩く。歩く。佐渡を踏みしめて...
朝から飯が旨い。嬉しいことだ。思わず、3杯もご飯を食べてしまった。(^^;
午前中は、佐渡を歩行者の目で見るべく、歩き回ることにした。
佐渡ペンションを出て、真野宮を目指す。
途中には、柿木があったり、猫もいるし、佐渡の日常が見えてくる。
真野宮へ到着し、ふと後ろを見ると、なにやら寂れた神社が..。
石段には落ち葉が落ちていて、人がほとんど上がった気配がない。でも、気になるので上ってみると、なかなか落ち着きのある神社。誰もいないのが、またいい。
さて、真野宮に行くと、その隣の佐渡歴史伝説館には、観光バスが出入りしているのに、この真野宮には、誰も来ない。まあ、おかげでゆっくりと撮影できたし、真野宮の趣のある建物、木々、そして、紅葉もじっくり堪能できた。
隣の佐渡歴史伝説館は、ハイテクロボットが能を舞うらしいが、入り口の人形を見て、入る気が失せる。そそくさと観光客を追い抜いて通りすぎ、真野御陵へと急ぐ。
途中で、岩を抱いた梅の木である石抱梅も見た。春には奇麗な花をつけるのだろう。
真野陵は、うっそうと茂った山となっていて、入り口しか見えない。しかし、警護の人の詰め所があったりと、順徳天皇が島流しされたということで感慨深いものがある。観光客があまりいない土産物屋でさびしげに音を響かせる風鈴の音が印象的だった。
真野御陵の横には、遊歩道が少しあるが、工事で行き止まりになっている。その手前で何かわからないが、植物の実を見つけた。なんとなく、この実が呼んでいたような気がして、シャッターを切る。
来た道ではなく、佐渡ニューホテルの前を通って、海岸へと向かう。
ともかく、車は少なくて気持ちがいい。十分ほどで海岸に辿り着く。
真野湾の海岸を歩くと、とんびが舞い、かもめも鳴いている。
久々に静かな海を見ながら歩く。日本海が優しく微笑むようである。
昨夜は、薄暗くなって見に行った大膳神社を目指し、海を背にして歩いて行く。
途中で、檀風城跡の前を通り、下国府遺跡を見る。
いよいよ大膳神社へ。やはり、能舞台は、見事である。そして、これだけの能舞台を惜しげもなく開放している佐渡の人達の気概を感じ、嬉しくなる。構えないで能を生活に取り入れる。当たり前の事として、日本の古典芸能を楽しむ。日本人でありながら、能を忘れていく都会人が多い中、この能舞台は、いつまでも能を舞う舞台であって欲しいと願う。機会があれば、ここで舞う能を佐渡の人々と共に堪能したい。
いつまでも見飽きない能舞台だが、次は、五重塔で有名な妙宣寺を目指す。
途中、世尊寺に立ち寄るが、これといって見るものはなかったように思う。
さて、さすがに妙宣寺は、多くの観光客が来ていた。しかし、ほとんどが観光バスでの旅であり、すぐに多くの人は引いて行く。五重の塔は、なかなか見事で、曇ってはいたが、それは、それ、雲の陰と青空が織り成す背景でどっしりとした五重塔に見えた。
カエデが一枝だけ真っ赤に紅葉しており、歴史を感じさせる五重塔と鮮やかな赤とのコントラストがすばらしい。
カメラのアングルがなかなか決まらないが、泰さんと国分寺で待ち合わせをしているので、先を急ぐ。
国分寺で泰さんに再開し、”お昼は、どこで食べたの?”の言葉に、昼食を忘れて歩いていたことに気がつく。それほど、佐渡は、歩くのが面白いのだ。
さて、まずは、国分寺を見て回る。ここには、観光客は誰もいない。
柿木があり、泰さんが無邪気な子供のように柿の1つを叩き落として、思いっきりかじるが、見事な渋柿。その顔をカメラに収められなかったのは、残念だ。
その後は、泰さんの車で小佐渡(佐渡島の南側を小佐渡という)を登る。
やはり、こちらも8月の大雨で、所々、道が崩れていたり、えぐられている。
泰さんの鍛えられた腕と勘(?)で、さまざまな障害を乗り越え、見晴らしのいい場所を探してずんずん進むが、ついに、大きな亀裂の入った道になり、どうにも越えていけなくなった。
引き返すにも、バックでは、溝にタイヤを取られてしまうし、Uターンするには、濁流が削り取った溝があり、動けなくなる。
しかたないので、最後の手段。石で溝を埋め、後輪をそこに載せて車をUターンさせる。とんだアドベンチャーになってしまった。
しかし、小佐渡から見る佐渡もまた、すばらしい。さらに、夕暮れで、分単位で変化する空は、表現できない美しさである。
山を下りた頃は、すっかり日も暮れ、佐渡の地のものをネタとして出してくれる寿司屋さんへ。
旨い! 文句無しに旨い! そして、板さんのお勧めのエンガワも、ぞくぞくするぐらい旨かった。佐渡産の松茸のどびん蒸しも佐渡の秋を感じさせる美味である。大満足の夕食であった。
さて、食事を終えて、今夜の宿である、ドンデン山の大佐渡ロッジへ。
ちょっとした手違いで(?)、大佐渡ロッジでも夕食が準備してあり、本日2度目の夕食(昼を抜いていたので、これでちゃんと1日3食か??)を食べる。
ここは、ここで、ボリュームのある夕食だった。
部屋からは、両津の夜景、そして、遠くは、新潟の街明かりも見える。
泰さんと別れ、大佐渡ロッジの浴場でゆったりと湯に浸かる。佐渡の夜景を見ながらの湯は、この上なく気持ちいい。
明日の日の出は、6時前。それを見るためにも少し早めに床についた。
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